歴史・種類
奈良時代に中国から雅楽琵琶と盲僧琵琶の異なた二つの系統の琵琶が伝来しました。前者は雅楽の合奏に用いられ、かなり大型で、その後携帯に便利で独奏用の小琵琶も使われました。後者は、仏教祈祷、法要に用いられ、大きさは一般に小型で、素朴で型が笹の葉の似ていることから笹琵琶とも呼ばれました。
平安、鎌倉時代、盲僧が北九州より上洛し、その一部が四百余年間都に止どまり、都の文化を多分に吸収しました。盲僧琵琶は、雅楽小琵琶に類似の形態となって、南九州薩摩に移り、これが薩摩盲僧琵琶となりました。またその後、一方の盲僧が平家物語を雅楽小琵琶の間奏で語り、平曲を創作し、これを平家琵琶と呼びました。
戦国時代初め、島津忠良が島津藩士の教養のために盲僧琵琶を改良し、薩摩琵琶が生まれました。
明治時代初期より明治中期にかけて、筑前の盲僧琵琶から筑前琵琶が起こりましたが、この筑前琵琶は、語り物芸能向きに、従来の笹型の盲僧琵琶を基本にし、薩摩琵琶を参考にして大幅に改造を施したものです。更に明治時代後期、大正時代初期には、弦を1本増やし、型も薩摩琵琶と似た大きさの五弦筑前琵琶が完成しました。
明治以降東京において、薩摩、筑前琵琶から様々な流派が生まれました。薩摩琵琶錦心流は謡(能楽)や江戸唄を加味し、大正末期から昭和初期にかけ第4弦をダブル弦にし、柱を一つ増やし調弦を変えて三味線の要素を多分に取り入れた錦琵琶が生まれた。


歴史・種類
三味線が弦の長短で音高を決定するのに対し、琵琶は弦の張力で音高を決定します、従って、左手の位置はほぼ固定したままで、高い柱を使い、3本の指で弦を締めたり弛めたりして(最大幅1オクターブ)音を作り出します。指の間隔と音感だけを頼りに、正確な音程を出すことは容易ではありませんが、音色に琵琶独特の“揺り”や変化が付けられるのが特徴です、また、扇状の撥を使うことにより、ダイナミツクに、そして情緒的にも弾奏することができるので、楽器として計り知れない表現力を持っているといえます。
 


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